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髭本 亘; 横山 淳*; 伊藤 孝; 鈴木 泰雅*; Raymond, S.*; 柳瀬 陽一*
Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, 119(49), p.e2209549119_1 - e2209549119_6, 2022/11
被引用回数:0 パーセンタイル:0(Multidisciplinary Sciences)量子臨界点近傍においては様々な量子状態が出現し得る。特に非通常型の超伝導の対形成には量子臨界揺らぎが重要な役割を担っているものと考えられている。本論文ではミュオンと中性子を用いて観測したCeCo(InZn)の超伝導状態について報告している。=0.03付近から超伝導状態において磁気秩序が発達する様子が観測され、量子相転移が起こっていることを示している。さらにその転移点において超伝導磁場侵入長の増大が見られており、これらの結果は量子臨界性と超伝導電子対形成の強い相関を示している。
掛樋 勲; 中林 弘樹
JNC TN9400 2000-051, 237 Pages, 2000/04
本研究は、従来のPurex再処理法-ペレット加工法と異なるシステム概念の乾式リサイクルシステム(乾式再処理-射出成型(金属燃料)、振動充填(酸化物燃料)加工法)について、その安全システムを構築するために、安全システムの考え方(安全システム概念)を示し、安全評価に関わる検討を行ったものである。安全システムの考え方については、我が国現行の再処理安全審査指針に則って、必要な安全機能、安全設計要件及び安全設備を示し、課題を摘出した。安全評価に関わる検討については、想定する異常事象及び事故事象を選定し、安全設計パラメータ(閉じ込めフィルタ能力等)と漏洩インベントリをパラメータとして、公衆被ばく量制限との関係を求め、課題を摘出した。また、臨界管理の設計及び評価に資するため、臨界解析を行った。以上のように、本研究では、安全設計方針(安全設計上考慮すべき事項)、指針等の作成及び具体的な安全設計を進めるために、乾式システムの安全システム概念を体系化して、課題を示した。
藤田 朋子
JNC TN9400 2000-038, 98 Pages, 2000/04
実用化戦略調査研究の一環として、有力な候補プラントの1つであるナトリウム冷却MOX燃料大型炉心について、再臨界回避方策の評価を実施した。実証炉の炉心崩壊事故解析等による従来の知見から、流量低下型事象時に炉停止に失敗し、大規模な溶融燃料プールが形成されて初めて、径方向揺動等による燃料の移動集中が生じ、厳しい即発臨界現象に至る可能性があることが分かっている。再臨界の可能性を排除するために、炉心物質の再配置を制御するCMR(Controlled Material Relocation)概念に基づいた再臨界回避方策の候補として、内部ダクト付き集合体、LAB(下部軸ブランケット)一部削除型集合体が提案されている。これらの方策についてSIMMER-IIIコードを用いた予備解析を実施し、CMR有効性の比較検討を行った。検討した候補のうち、内部ダクト付き集合体が最も燃料流出が早く、再臨界回避方策として有力である見通しを得た。LAB一部削除集合体でも、若干燃料流出は遅くなるが有望な候補である。しかしながら、中央ピンにUAB(上部軸ブランケット)を残す場合は、炉心下方でのFCIによって炉心燃料領域内に燃料が再流入するため、炉心性能へ著しい影響を与えない限り、中央ピンのUABも削除する方が良い。中央ピンの燃料軸長の長短が燃料流出挙動に与える影響は小さく、むしろUAB有無の影響が重要である。
岸本 泰明; 田島 俊樹*; LeBrun, M. J.*; W.Horton*; J.Y.Kim*; J.Q.Dong*; F.L.Waelbroeck*; 徳田 伸二; 川野辺 満*; 福田 武司
IAEA-CN-60/D-10, 0, p.299 - 307, 1996/00
トロイダルイオン温度勾配(ITG)によって引き起こされる非局所的な乱流がプラズマの緩和と輸送に強い制約を与え、そして緩和状態を臨界安定の近傍(しかしわずか不安定側)に位置させることが明らかになった。このような顕著な現象によって特徴づけられる輸送過程が、揺動エネルギーと温度勾配に対する動的方程式によって記述される臨界勾配モデルを用いて調べられた。そのモデルはプラズマのシアー流がない場合にはボーム型の熱拡散と外部加熱のピーク度依存性を持つL-モードスケーリングを導く。またプラズマのポロイダルシアー流が存在する場合には径方向に結合したトロイダルモードがより小さなポテンシャル構造に崩壊し、ボーム様からジャイロボーム様の輸送に変化することを示している。
not registered
PNC TJ1678 95-003, 97 Pages, 1995/02
もんじゅは平成6年4月に臨界に達し、その後11月まで炉心反応度の測定等の性能試験が実施された。もんじゅの運転性を評価するため、この試験から得られた炉心反応度の測定結果を踏まえて初装荷炉心の炉心特性を明確化した。(1)得られた測定項目のうち1)臨界性、2)過剰反応度、3)燃焼特性(Pu241崩壊に伴う反応度劣化)、4)等温温度係数及び5)流量係数を整理し、設計値と比較した。(2)過剰反応度及びPu241崩壊に伴う反応度劣化について設計値との差があり、その差について核種毎の寄与で分析した結果、臨界実験に使用されなかった高次化Pu同位体及び尾Am241の断面積に原因があることがわかった。(3)高次化Pu同位体及びAm241の最新の核データを使用すれば、今回検討した測定項目については設計手法がほぼ妥当であることがわかった。(4)炉心の温度を約200から約300上昇させて得られた等温温度係数については、設計値の方が約6%程過小評価であり、今後得られた出力欠損反応度の測定値と設計値の比較・検討と一緒に検討する必要がある。(5)性能試験結果を反映した過剰反応度に基づいて、運転可能日数を検討した結果からノミナル評価では約70日(全出力換算日)の燃焼が可能であり、不確かさを考慮すると燃焼日数は約50日となる。(6)運転可能日数の評価精度を向上させるためには、更に性能試験結果の解析及び出力試験結果の解析の実施が必要である。
伊藤 伸泰
AIP Conference Proceedings 248; Computer-aided Statistical Physics, p.136 - 142, 1992/00
3次元強磁性イジングモデルに対し、スーパーコンピュータによるモンテカルロシミュレーションにより磁化の2乗の熱平衡状態での期待値を計算した。この値を系の大きさについて外括することにより自発磁化の値を温度の関数として得た。この値を赤池情報基準量(量大エントロピー法)により解析し、臨界点、臨界指数を従来の評価値よりもはるかに良い精度で得た。スーパーコンピュータのためのシミュレーション・アルゴリズム、計算機の性能評価をイジングシミュレーションの速度で行った結果についても報告する。
別役 広
Physica A, 106A(1), p.311 - 325, 1981/00
モンテカルロ法を用いた計算機シミュレーションの手法を用いて、カダノフによるブロック変換を行ない実空間でのくりこみ群を遂行する方法を考案した。この方法を二次元平面回転子系に適用し、この系の相転移の機構を明らかにした。この方法で求まる相関関数は四つの温度領域をもち、それぞれに特徴的な様相を示すが、これはこの系に特有の渦の挙動と密接な関係があることを指摘した。なおこの論文は、昨年8月カナダのエドモントンで開催された第16回統計物理学国際会議で発表したもののプロシーディングである。
別役 広
Physical Review Letters, 42(8), p.536 - 540, 1979/00
被引用回数:6Bakらは最近くりこみ群に基づいた一次相転移の新しい理論を発表した。彼らの理論は金属クロムの一次相転移も説明する。このことを確かめるために中性子臨界散乱の測定を行った。転移点の近傍で観測された鋭いセントラル・ピークの挙動と彼らの理論との比較を行った。その結果から、クロムの一次相転移は、彼らの理論よりは二次元平面回転子系の相転移との類似性により、よりよく説明できることを指摘した。
綿貫 徹; 水牧 仁一朗*; 河村 直己*; 渡辺 真仁*; 新田 清文*; 田中 幸範*; 石政 勉*
no journal, ,
b-Au-Al準結晶は圧力・磁場制御なしに量子臨界点上に位置する物質であり、その量子臨界現象には価数揺らぎが関わることが指摘されている。我々は、低温磁場下でのYb価数についてX線吸収分光(XAS)法を用いて精密評価を行ったところ、価数揺らぎの理論で予測されるような価数の磁場依存性の異常を観測した。
徳永 陽
no journal, ,
ウランを含む遍歴強磁性超伝導体UGe2, URhGe, UCoGeでは強磁性と超伝導がミクロに共存する。このことは強磁性揺らぎを媒介としたスピン三重項超伝導の存在を直感的に示唆している。ウラン系の遍歴強磁性超伝導は、磁気揺らぎによる超伝導のメカニズムを実験的に検証する格好の舞台を与えており、低エネルギーの磁気揺らぎを高精度で観測できるNMRはその最も有力な測定手法となっている。講演では、URhGe単結晶でのNMRの結果を中心に、URhGeとUCoGeという2つの超伝導体の比較を行い、強磁性揺らぎと超伝導について議論する予定である。
髭本 亘; 伊藤 孝; 横山 淳*
no journal, ,
2つの相互作用が拮抗した電子系において、その基底状態は圧力や元素置換など温度以外のパラメータを変えることで制御が可能な場合がある。このような絶対零度で生じる相転移は量子揺らぎが重要な役割を果たしている。重い電子系などの強相関電子系物質で見られる超伝導ではこのような量子揺らぎ、特に磁気揺らぎが重要な役割を担うものと考えられるが、超伝導状態で微弱な磁性を調べる必要があることなどからスピン状態の直接的な観測は極めて困難である。ミュオンスピン回転緩和(SR)法は微弱な磁気的状態をゼロ磁場で捉えることが出来るため、超伝導に埋もれた磁性を研究できる有力な手法である。我々はJ-PARC-MLFのミュオン実験施設において、SR法を用いて重い電子系CeCo(InZn)の超伝導状態の磁気的状態を調べた。その結果Zn置換量3%程度以上で超伝導状態において磁気秩序が置換量に対して2次転移的に発達する様子が観測され、そのZn濃度近傍に量子臨界点にあることが示唆された。さらにその転移点に向かって超伝導磁場侵入長の増大が見られた。これらの結果は超伝導電子対の形成に磁性が強く影響していることを示している。